原因別解決事例【慰謝料請求編】
ここでは、原因別に離婚の解決事例を見ていきます。まずは、慰謝料請求についての事例をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
離婚の原因別
【慰謝料請求】一覧
【性格の不一致】が原因の
慰謝料請求

男女共に離婚のきっかけで最も多い原因である性格の不一致。
一般的には慰謝料を獲得しづらい原因だといわれています。しかし、実際は2極化するようです。慰謝料請求のみのスピード解決か最高裁までいくか。それでは、実際の事例を見ていきましょう。
【DV】が原因の慰謝料請求

身体的苦痛を伴うDVが原因の離婚では、いずれも高額請求が見込めそうです。ただし、相手の性質が性質だけに、慰謝料請求時には十分な注意が必要とされます。実際の事例からスマート解決・高額請求のコツを学びましょう。
【モラハラ】が原因の慰謝料請求

近年急上昇している離婚の原因。モラハラ男性は、一見して人あたりがよく、周りには本性がわかりづらい。あなたの苦しみも周りには伝わりにくいのではないでしょうか?粘着質な性質もある夫とキレイに別れるコツを事例を通して見ていきましょう。
【浮気】が原因の慰謝料請求

離婚の原因は「性格の不一致」が一番多いという報告もありました。しかし、実際の事例を見ていくと浮気が原因の事例数がダントツ1番です。また、相手の浮気が原因の場合の慰謝料請求は、夫婦期間の年数や、夫の収入など色々な要素がからみあうので、他の原因と比べると特に注意して進めていく必要があります。
【夫の浪費】が原因の慰謝料請求

周囲の人間にとって「夫の浪費癖」という問題は家計をゆるがす深刻な問題です。それなのに、相手の浪費癖が原因の場合、離婚自体がなかなか認められないケースもあります。実際はどうなのでしょうか?「夫の浪費癖」が原因の場合の離婚と慰謝料の関係を事例を元に見ていきましょう。
【姑問題】が原因の慰謝料請求

都市伝説として「姑問題」で慰謝料をとることはできない、と言われたりしますが、それは間違いです。もちろん難しい事例ではありますが、請求する相手を誰にするかなどポイントを踏まえていれば離婚請求も可能です。実際あった事例に沿って見ていきましょう。
離婚のきっかけ:よくある原因
慰謝料請求の事例として取りあげたのは、「性格の不一致」「DV(家庭内暴力)」「モラハラ(モラルハラスメント)」「浮気」「夫の浪費」「家族・親族と折り合いが悪い」の6つケース。
さらに「浮気」では、浮気相手だけに請求するケースと、夫と浮気相手両方に請求するケースについて取りあげています。最高裁判所のデータでも、下記のとおりこれらはいずれも離婚原因の上位ランカー。
- 位:性格の不一致(夫・妻共通)
- 位:浮気などの異性関係(夫)/暴力を振るう(妻)
- 位:精神的に虐待する(夫)/生活費を渡さない(妻)
- 位:家族・親族と折り合いが悪い(夫)/精神的に虐待する(妻)
- 位:性的不調和(夫)/異性関係(妻)
- 位:浪費する(夫・妻共通)
- 位:同居に応じない(夫)/家庭を捨てて省みない(妻)
- 位:異常性格(夫)/性的不調和(妻)
- 位:暴力を振るう(夫)/家族・親族と折り合いが悪い(妻)
- 位:家庭を捨てて省みない(夫)/酒を飲み過ぎる(妻)
※1 最高裁判所『平成27年度司法統計年報 婚姻関係事件数-申立ての動機別』
http://www.courts.go.jp/app/files/toukei/713/008713.pdf
離婚の慰謝料が請求できるケースは?
離婚の慰謝料には夫(もしくは妻)の、妻(もしくは夫)に対する行為への謝罪の意味があります。そのため、「離婚ならなんでも請求できる」というわけではありません。
「浮気・不倫をされた」「暴力や暴言をふるわれた」「モラハラをうけた」「ギャンブルや浪費が激しい」「家計に生活費を入れない」「家族間のトラブルを解決しようとしない」「同居を拒否された、家を追い出された」などが、慰謝料を請求できるケースとなります。
こうして見ると、上記で述べた離婚原因のほとんどがあてはまることがわかります。つまり、多くの離婚原因で慰謝料を請求する権利が発生するのです。
性格の不一致の場合は基本的に慰謝料請求の対象とみなされませんが、それでも「夫の性格によって著しい苦痛をうけた」とみなされれば、ケースによっては慰謝料が発生します。
ですから、どんな離婚原因であれ、慰謝料の請求をあきらめる必要はありません。まずは離婚問題に詳しい弁護士など、専門家に相談することをおすすめします。