戸籍と氏について

離婚後の戸籍・氏はどうなるのか、手続きはどこでしたらいいのかなど、知っておきたい情報を分かりやすくまとめました。

離婚後の戸籍はどうなるの?

離婚をすると妻は夫の戸籍から除籍されるため、必要な手続きを取る必要があります。手続きの取り方には以下の3パターンがあります。

  • もとの戸籍に戻る

原則として、離婚をした場合はもとの戸籍に戻ることとなります。夫が戸籍の筆頭者の場合は妻がもといた戸籍に戻り、夫に変動はありません。

  • 新たな戸籍をつくる

もとの戸籍が除籍されている場合は、新しい戸籍をつくることになります。このとき新戸籍の本籍地はどこにおいてもよいことになっているため、自由に選ぶことが可能です。もっとも多いのは、離婚後の住所地を本籍地とするケースとなっています。

  • 婚姻時の氏(姓)を継続使用し、新たな戸籍をつくる

婚姻時の氏をそのまま使用したい場合はもとの戸籍に戻ることはできないため、新たに戸籍をつくることになります。

離婚後の氏(姓)をどうするか

これからはママの氏になるけど心配しないでね画像離婚によって夫婦関係が解消された場合、婚姻時に氏(姓)を変更した方は原則として旧姓に戻ることになります。その際の手続きは以下の通りです。

  • 婚姻時に氏を改めなかった方

民法750条によれば、夫婦は婚姻時に夫または妻の氏(姓)に統一することとなっています。ただし、氏を改めずにそのままの氏を名乗っていた場合は、離婚をしてもそのままの氏を名乗ることができます。

  • 婚姻時に氏を改めた方

婚姻時に氏を改めた方は、離婚後は旧姓に戻ることとなります(復氏)。ただし、婚姻時の氏を継続使用したい場合は、離婚後3ヵ月以内に市町村役場へ「離婚のときに称していた氏を称する旨の届」を提出すればOK。受理されれば、婚姻時の氏をそのまま名乗ることができます(婚氏続称制度)。この届出には、離婚した相手側の許可や理由などは必要ありません。

子どもの戸籍と氏(姓)はどうなるの?

  • 子どもの戸籍

離婚する夫婦に子どもがいる場合、その子の戸籍に変動はありません。妻が親権者となって子どもと暮らすことになった場合、妻は夫の戸籍を抜けますが、子どもはそのままということです。自動的に親権者の戸籍に移動するということはありません。

婚姻時に氏を改めた側が親権者となって子どもを自分の戸籍に入れたいときは、家庭裁判所に「子の氏の変更許可」を申し立てる必要があります(民法791条)。許可を得たら、子どもの本籍地または親権者の住所地を管轄する市役所に入籍届を提出。これで子どもは親権者と同じ戸籍・氏となります。

  • 子どもの氏

夫婦が離婚をしても、子どもの氏は変更されません。離婚で親権者が旧姓に戻った場合でも子どもの氏は変わらないため、親権者と子どもの氏が別々となります。

離婚後も婚姻時の氏を継続使用できる婚氏続称の届出をすれば表面上は同じ氏となりますが、「婚姻中の氏」と「続称手続をとった氏」は別物とされるため、呼び方は同じでも法律上では異なる氏となるのです。

これを同じにする場合は、前述した「子の氏の変更許可」を家庭裁判所に申し立て、子どもの戸籍を親権者のもとへ移す必要があります。

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